大根の収穫時期は冬のいつまでに完了?収穫が遅れた場合と植えたまま保存する方法を紹介
世界一の大根消費量と言われている日本。
だいこんは煮込み料理から炒め料理、サラダや漬物と万能な野菜の代表です。
そんな万能野菜を家で育ててみたいと思っている方も多いでしょう。
じつは初心者でも自宅にある畑やプランターを使って楽しく栽培ができます。
日当たりが良い場所、風通しが良い場所を選んで植えましょう。
きちんと化学肥料を撒いて、ときどき害虫、多湿に注意が必要です。
畑で大切に育てた大根、いつ収穫した良いのか悩みますよね?
住んでいる地域によって収穫時期が違いますが、早すぎても遅すぎてもいけません。
品種、地域、季節の影響を受けるのでわかりやすく紹介します。
収穫した大根をどのようにして保存したら良いのか、もし収穫が遅れてしまった場合どのようにして保存したら良いのか、植えたまま保存する方法も紹介します。
大根の収穫時期は冬のいつまでに完了?
大根の収穫は品種によっても違いますが、秋植えの大根ですと60〜90日頃が収穫の日数になります。
「20日大根」ですと約30日で収穫できます。
三浦大根になると90〜100日と収穫までが長い特徴があります。
もちろん品種、地域、季節の影響を受けるので上に挙げた日数は目安です。
冬の収穫時期ですが北海道・東北・北関東で11月〜12月頃、南関東〜九州ですと1月までに収穫するのが良いでしょう。
見た目の収穫時期は直径が6〜8センチくらいになり、立っていた大根の外葉が垂れ、横に広がるのを確認しましょう。
冬場、朝の気温が5℃以下になると霜がおりやすくなります。
霜がおりてから収穫すると細胞組織が壊れてしまい、内部の水分が凍ってしまい、根の部分が痛み、味がおちてしまいます。特に寒冷地では注意が必要です。
何回も霜にあたるのは大根に良くありません、もし朝霜がおりた場合すぐ収穫せず昼過ぎに収穫すると根が痛みにくいのでおすすめします。
霜対策として、わら、もみ殻をかぶせてみても良いでしょう。
大根の収穫遅れがあるとどのようになるのでしょうか?
大根は見た目で収穫適正時期がわかりにくいと思いますが、そんな時は何本か抜いて状態を確認してみると良いでしょう。
大根の抜き方は茎の根元をしっかり掴んでから真上に引き抜いてみましょう。
収穫遅れの大根は根に水分が不足してしまい、「ス」が入った状態になります。
では、スが入るとはどのような意味でしょうか?
聞いたことがある方もいるのでしょう。
スとは漢字で書くと「鬆」で、どこかでみた漢字だと思いませんか?
骨粗鬆症の鬆のことで、大根の細胞に気泡ができてスカスカになってしまうことを言います。
見た目ではわかりにくいので切ってみて確かめる方法が1番です。
試しに1本切ってみてスが入っていたら残りの大根にもスが入っている可能性が高いでしょう。
他にも確かめる方法として、葉っぱの根元3センチくらいの茎の断面に穴が空いていたらスが入っている可能性が高いです。
早めに収穫して、葉がついている場合は葉から水分が抜けていきますので切り落としてしまった方が良いです。
ではスが入ってしまった大根は美味しくないのではないのかと心配される方がいると思いますが大丈夫です。問題なく食べることができます。
水分が抜けていますので、そのままでは美味しくはありませんが調理方法で美味しくすることができます。
1番簡単なのが大根おろしです。
スが入っていてもおろしてしまえば味はほとんど変わりませんよ。
漬物にする方法もあります。
たくあんの作り方は大根を一度干してから作るのでスが入っていてもあまり影響がありません。
もちろん水分が抜けた大根ですから煮込み料理に使っても良いでしょう。
スが入った大根が大量にあるのなら干し大根にしてみるのもおすすめです。
逆に大根サラダはやめたほうが良いでしょう。
スが入って水分が不足しているので美味しくありません。
大根を植えたまま保存するにはどうしたら良いか?
土の中で保存するのに適した大根は秋冬大根です。
保存には二つの方法があり一つは大根の首まで土を被せる方法、もう一つは土の中に埋めてしまう方法があります。
どちらの場合も葉を切り落としてから土に埋めてください。
切り取った葉は根の部分より栄養があり様々な料理に使えます。
量が多い場合は葉を塩茹でして、余分な水分を取ってから使いやすい大きさにカットしてジップロックに入れて冷凍保存しましょう。
冷蔵する場合は切り口が乾燥しないようにラップして野菜室に入れて早めに調理しましょう。
埋め方ですが、大根の首まで土を被せて保存するのは温かい地域に向いています。
首が隠れるまで土を埋めて、霜対策するのであれば、わらを上にかけても良いでしょう。
この方法で保存ができ、春には全て取り出してください。
土の中に埋めて保存する方法もあり、埋めることで凍結を防いで長期間保存ができます。
埋める穴の深さは大根が隠れる程度で大丈夫です。
10センチほど間隔を開けて並べれば問題ありません。
じつは寒冷地でも大根を土に埋めて保存することができます。
霜などの凍害を受けないよう50〜70センチほど深く穴を掘ります。
穴の底にわらを敷きます。
土を少し被せてからさらにわらを敷いて、土をかけましょう。
土に埋めて保存する以外にも保存する方法があります。
新聞紙に包む方法があります。
新聞紙に包んで冷蔵庫で保存すると約1ヶ月保存が可能です。
その場合土付きの方が大根にとって自然な状態になりますのでおすすめです。
カットされた大根の場合だと冷蔵庫に保管して1週間ほどで使い切りましよう。
食べやすい大きさに切った場合だと冷蔵庫で2〜3日位で使い切ることをおすすめします。
大根は生のまま冷凍しても問題ありませんので、使いやすい大きさに切って冷凍用保存袋に入れて凍らせておきましょう。
ただし大根は水分が多い野菜なので解凍した後は食感が変わってしまいサラダには向いていませんので煮物に使いましょう。
大根おろしにしてから冷凍保存すると食感があまり変わらず使用することができます。
まとめ
水分が多い大根、収穫時期を見極めないとせっかく育てたのに味が落ちてしまいます。
もし収穫タイミングがずれてしまいスが入ってしまってもひどくなければ漬物、煮物として使えますので心配しないでくださいね。
今回ご紹介した内容を参考にしていただき美味しい大根を収穫しましょう。
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