回避性人格障害はモテるのか?よく言われている特徴や結婚観の噂を検証
回避性人格障害とは精神疾患の一つで、自己否定や自意識過剰が過ぎる症状が特徴的です。
そんな社会的交流を苦手としている回避性人格障害ですが、その一方で異性にモテると言う噂もあります。
そこで、この記事では回避性人格障害の特徴や結婚観の噂について検証していきます。
もくじ
回避性人格障害がモテるという噂を検証
正確に調査をした訳ではありませんが、残念なことに回避性人格障害がモテるという噂は間違いです。
なぜ調査をしていないのに言いきれるのかと言うと、回避性人格障害はモテることと対極にある性格が特徴であるからです。
間違った噂が流れている原因
じつは回避性人格障害に似た言葉に「回避依存症」という言葉があります。
言葉こそ似ていますが、その症状は回避性人格障害と回避依存症では、まるで違ったものになります。
回避依存症とは
他人と親密な関係を築くことを回避する傾向がある人のことを回避依存症と言います。
回避性依存症は病名ではなく、依存症の傾向のひとつとされています。
自分の本心を知られたくない、本当の自分を見せて嫌われたくない、といった理由から特定の人と親しくするのを避けていると言った状態です。
また、交友関係は広く浅くなる傾向があるため一見活動的に見えます。
このような特徴を持つ回避依存症と回避性人格障害が混同されているのでは無いでしょうか。
そのため、回避性人格障害がモテるという間違った噂が流れているのではないかと推測されます。
回避性人格障害とは
性格や行動に極端な部分がある精神疾患をパーソナリティー障害と言います。
パーソナリティー障害には様々なパターンがあり、その種類は様々です。
回避性人格障害はパーソナリティー障害のひとつで、別名で「回避性パーソナリティー障害」とも呼ばれています。
回避性人格障害の特徴
回避性人格障害を持つ人は、自己にまつわる不安や緊張から、社会的な交流を避けようとする傾向があります。
そのため、常に孤独感を感じており社会から取り残されている感覚を持っている方が多いです。
原因
回避性人格障害の発症は遺伝子と環境にあるとされています。
社会的状況での回避行動は小児期にも認められるため、生まれ持った性格の一部でもあると言われています。
治療法はあるの?
回避性人格障害の治療には、精神療法と薬物療法を用います。
基本的に単独で用いられることはなく、精神療法と薬物療法を組みあわせて治療をしていくことになります。
精神療法とは
自分自身が回避性人格障害の問題となっている部分を正しく認識することで、自らの対処法を考えていくという方法です。
日本ではまだまだ普及しているとは言い難い治療法でもあります。
薬物療法とは
抗精神病薬などの抗うつ薬、気分安定薬を用いた治療法になります。
回避性人格障害の症状を緩和させる効果は期待出来ますが、服用している間のみという限定的なものなので、根本的な解決にはなりません。
回避性人格障害の人は結婚できるのか?
回避性人格障害を持つ方は社会的な交流を苦手としているので、なかなか恋人や結婚といった恋愛関係に発展することが難しいかと思います。
しかし、インターネットが普及した今、SNSやマッチングアプリを使い、自宅にいても社会的交流を持つことが出来ます。
回避性人格障害のを持つ方も、インターネットからなら始めやすいのではないでしょうか。
また、どうしても社会的な交流が苦手であると言った場合は精神科の治療を受けることで、回避性人格障害の症状を緩和させていくといった方法もあります。
まとめ
回避性人格障害は、その特性から社会適応が難しい場合があります。
また、二次障害として他の精神疾患を併発してしまう事も多く見られますので、一人で悩まず、病院に行ってみるも良いかもしれません。
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