トリュフは栽培できないのか?どこに生える?国産トリュフはまずいのか
トリュフは栽培できないのかという疑問ですが、白トリュフは人工栽培の技術が確立されておらず、限られた条件の特別な自然環境の中でしか育つことができません。
なお、人間が採取することが難しいとされているため、一定の訓練を受けた犬や豚が探し当てることが一般的です。
・トリュフは素人が栽培できるのか?
・トリュフが生える場所は意外な〇〇
・国産トリュフはまずいのか?美味しいのか?
もくじ
トリュフは栽培できない?素人には無理?
トリュフの日本名は「西洋松露」(せいようしょう)と呼ばれ、楢や樫の林に自生するものです。
トリュフとはセイヨウショウロ科セイヨウショウロ属に属する子嚢菌と呼ばれるキノコの一種で、日本では約20種が分布しているとされています。
しかし、その分類体系については、分かっていないことが多い現状があります。
また、トリュフは単独で生きている菌ではなく、地下に「共生」している菌根菌となっており、人工栽培は難しいとされています。
ここでは、「トリュフは栽培できないのか」ということを解説していきます。
トリュフを栽培することは可能か
トリュフは「地下生菌」と言われ、言葉通り地下や土の表面付近にキノコを形成します。
老熟して溶けだすこと、または動物に食べられることで胞子が運ばれるというメカニズムとなっています。
また、菌の繁殖には様々な条件が必要で、人工的に再現するのは難しいと言われています。
ただし、トリュフは欧州や豪州、南アフリカなどでは人工栽培も行われています。
なお、「白トリュフ」は自然の中から探し出すしか収穫方法はなく、人工栽培はできないとされています。
また、白トリュフの収穫時期は短く、限られた地域や限られた生育環境でしか育たないので、収穫量の少ない年にはその価格は高騰します。
そのため、白トリュフは希少価値の高い高級食材となっているんですね。
トリュフはどこに生える?日本で取れる所ってあるの?
トリュフはフランスやイタリアなどでよく採られる高級食材ですが、じつは日本でも取ることは可能です。
また、トリュフは深い森の中で育つイメージを持つ方も多いかもしれませんが、じつは子供が遊ぶような雑木林や緑地など、人に身近な環境を好む傾向が強いです。
しかし、トリュフは地下に子実体を作るため、ただ見つかりにくいだけなのです。
ここでは、「トリュフが日本で採れる場所」や「見つけ方」をご紹介していきます。
トリュフ 日本で採れる場所
トリュフは日陰で湿度が高い場所で繁殖しやすく、日本全国の森林などで採取することが可能です。具体的には、トリュフは楢や樫の林の地中に生息しています。
また、トリュフは成長の度合いによって独特の香りが増しますが、老熟すると香りが減少し、探し当てるのが難しくなります。
なお、イタリアにトリュフの生育に適した気候の地域では採取されやすいと言われ、日本同様にさまざまな森林で見られます。
トリュフの採取方法
「トリュフ豚」が探し出す
トリュフは地中に埋まっているため、豚が独特の香りを頼りに、探し当てるのが一般的です。
トリュフ探しには主にメス豚が使われ、トリュフが生息している森にトリュフ豚を放し、トリュフ豚が土の匂いを嗅ぎ分けながら探し出します。
トリュフ探しに豚が使われる理由は、トリュフに含まれる「アンドステロール」という匂いの成分が、オスの豚が発情期に分泌する性フェロモンに、良く似ているからです。
メス豚は、発情したオス豚の匂いに誘われ、トリュフを見つけ出す、というわけです。
しかし、トリュフ豚は特別な訓練をしなくても、本能でトリュフを探し出しますが、見つけるとすぐに食べてしまう欠点があります。
「トリュフ犬」が探し出す
トリュフ探しには、豚だけでなく犬も活躍しています。
トリュフを採るために特別な訓練を受けたトリュフ犬は、トリュフを探し当てると、そのまま食べずに飼い主に渡します。
その一方で、トリュフ犬の訓練には日数や費用がかかるため、数は限られています。
自力で探す
基本的に日本で発生するトリュフは、地面ぎりぎりのところにできるので、地上にポッコリと顔を出しています。
そこで園芸用の熊手などで落葉を掃くと見つけやすく、慣れると感触で判断できるようになるようです。
実際、日本でも山を散策していたらトリュフの一種が見つかったなどの報告も聞かれますが、自力で採取するのは困難とされています。
ようやく見つけても、腐っていたり、虫に食べられていたりすることもよくあるからですね。
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国産トリュフはまずい?
トリュフはイタリア産のものが多いため、国産のものを口にする機会は少ないでしょう。
そのため、「国産トリュフはまずい」と思う人もいます。
確かにかつては日本産の品種は香りが薄く、評価も低いとされ、商業的に産出されることもあまりないようです。
しかし、現在国内で消費されるトリュフは、海外の収穫地で採取されたものが空輸されますが、その間にも芳醇な香りや鮮度は失われています。
その点、国産トリュフが市場へ出回れば、鮮度や香りのよいトリュフの味わいが期待できるでしょう。
ちなみに、中国でも収穫される黒トリュフはあるようですが、香りはほとんどせず値段も安価なものが多いようです。
まとめ
黒トリュフは数は少ないながら、少しずつ人口栽培が行われています。
その一方で、白トリュフは人工栽培の技術が確立されておらず、限られた条件の特別な自然環境の中でしか育つことができません。
また、トリュフは土の中で菌が繁殖して育ち、トリュフの匂いに反応する豚や犬などが収穫を手伝うとされています。
トリュフと言えば高級食材としても知られており、なかなか本物を味わうのは難しいイメージがありますよね。
しかし、最近では「トリュフ風味」の調味料も手に入りやすいので、まずは手軽に楽しんでみても楽しいかもしれませんね。
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